佐藤正久議員が言及されたM982エクスカリバーが日本にあったとしたら
M982 エクスカリバーとは
エクスカリバーは、従来の砲兵用砲弾を代替するための長射程兵器として開発され、より精度の改善されたGPS誘導を備えている。エクスカリバーは仕様に応じて約40kmから57kmの射程を持ち、半数必中界(CEP)はおよそ5mから20mである。射程延長は折畳み式の滑空翼により達成されたもので、これにより投射体は、標的へと向かって弧を描く弾道飛行の頂部から滑空を行うことができる。本弾薬はアメリカに拠点を置くレイセオン・ミサイルシステムズにより誘導機構が、またスウェーデンの企業であるBAEシステムズ・ボフォースで弾体、基礎構造、弾道及び搭載内容が共同開発された。 エクスカリバーは標準的な弾薬の射程を超えた位置にある目標や、副次被害を最小限化するために投入される。これは火砲からの直射弾道が地形によって妨害される時や、友軍歩兵から範囲150m内の精密射撃に用いられる。この弾薬には多機能信管が装備されており、空中炸裂、固い地面での着発、もしくは目標内部へ貫徹してからの炸裂がプログラムできる。 (Wikipediaより)
榴弾砲でありながらGPS誘導弾であり正確に目標物への射撃が行える。
長距離射程が可能で、上空から障害物を越えて様々な炸裂をプログラムできる。
佐藤正久議員のツイート
【榴弾砲に目が行きがちだが弾種も大事。14万発のうちGPS誘導可能なエクスカリバーがどの程度かで、戦況は大きく変わる。露戦車にとり大きな脅威に→米、1千億円の追加軍事支援 ウクライナに重砲など提供】
自衛隊にも南西諸島防衛でも有益な弾種だと思う
このように島嶼防衛においても射程距離と誘導性能で艦艇や強襲揚陸艇への攻撃に有効である可能性を秘めた弾薬である。
艦艇の指揮所、砲台、甲板を狙い撃ちにし、強襲揚陸艇を沈め、島嶼部への接近を阻止できる。
以下に、射程である約57Kmでどれくらいの範囲をカバーできるのかGoogle Mapの地図データを加工して作成した図を参照頂きたい。
射程範囲地図
対馬に配備した場合の射程範囲
沖縄周辺に配備した場合の射程範囲
南西諸島に配備した場合の射程範囲
隠岐の島に配備した場合の射程範囲
北海道北端周辺に配備した場合の射程範囲
津軽海峡周辺に配備した場合の射程範囲
このような形になる。無論、北方領土の影響を受ける羅臼町、標津町、根室市などに配備すればその効果覿面である。GPSを搭載しているので、目標物が目視できない距離であっても標的とすることができる。
また、太平洋へと出ようとする艦隊を海峡部で殲滅する事も可能だ。
弾薬の国内生産
防衛予算がようやく論議されるようになり、どうにか諸外国並みになろうとしているご時世であるが、遅れを取ってきた日本の軍備に必要な防衛予算は暫くの間はGDP比2%という数値目標ではなく、現状で自国を防衛できるに要する必要額と捉えるべきと考える。
また、先日日本国内の弾薬を生産していた工場の爆発事故に見るように、サイバー攻撃などによって様々な妨害が考えられる。
弾薬の製造工場を全国に満遍なく設置し、どの場所で侵攻が起きた場合でも兵站ラインが途切れにくい体制を整えなければならない。
その上で、日本独自開発のエクスカリバーの様な高性能誘導弾薬を開発し、他国に依存しない軍備を整えなくては独立国として十分とはいえない。
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