日本の核武装論
日本の核武装論が論議され始めているが
具体的な金額などが明示されない
日本が核兵器による抑止力を保持するとして、アメリカの核の傘の中に入る選択肢ではなく、独自に核兵器をアメリカより購入し保持するとした場合、一体いくら位の費用がかかるのだろうか。
国家予算を圧迫するほどの金額となれば考えものである。
具体的な金額が調べてみてもなかなか出てこない。
そこで、西日本新聞様の「コロナ禍尻目に進む核増強 新冷戦、非保有国は反発 NPT再検討会議延期」という記事のグラフからアメリカと同じレベルでの維持をする場合で計算してみた。
かかる製造・維持費の幅の広さ
データではアメリカで弾頭数5550発で製造・維持費374億ドルの経費がかかっている。
1発あたり約673万8738ドル、1ドルを100円計算で6億7387万3874円。
開発から始めれば多大な額がかかるかもしれないが、購入の上で維持管理方法のみをアメリカから習得すれば更に安く維持できる。
しかも、日本は抑止に十分な一定数あれば、それ以上に製造していく必要はなく、定期的に手入れを続けることで必要以上の経費は発生しないはずである。
製造・維持費で興味深い数字があった。
ロシアの場合、6255発に対し80億ドルのみ。つまり、1発に対し1278万9768円しかかかっていない。
アメリカの核兵器とロシアの核兵器で、何故これほどの金額差があるのかは不明であるが、ウクライナ戦争で使用されると言われるロシアの核兵器の維持はアメリカの保有する物に比べ安全に管理されているか懸念が有る。
国民の負担は1発5.6円
6億7387万3874円を1億2千万人で割ってみると年間5.6円の負担となる。
金額で見れば少ないが、保持するためには、国民世論、法改正、世界に対しての根回しと道のりは長きものとなるかもしれない。
しかし、日本独自に核兵器の発射ボタンを持つことができる核兵器保有はアメリカにボタンを握られている核の傘とは意味合いが全く違う。
そして、世界で唯一の核兵器の悲惨さを知っている日本人程に安全に核兵器を保持できる国も他において無いと私は思っている。
日本が核兵器を製造して世界へ拡散するというのは有り得ないと思うが、仮に核兵器を使用された場合に報復攻撃として敵軍事施設に対する核攻撃には正当性はある。
0 件のコメント:
コメントを投稿