家族の明暗を分ける 弾道ミサイル落下時の行動 内閣官房国民保護ポータルサイト
内閣官房国民保護ポータルサイト
まずはこちらのサイトをご参照いただきたい。内閣官房国民保護ポータルサイト
皆さんは、Jアラートにて弾道ミサイルが着弾する際、どのように行動すればよいか訓練を受けたことがあるだろうか。また、その知識をどこかから授けられたことがあるだろうか。
私にはそうした経験はなかった。
軍隊と軍隊の戦いの以前に、第一波攻撃で自分や家族を護ることができなければ、はっきりいってその後に続く戦闘状態は、自分自身や家族にとっては無意味なものとなる。
しかし、国家主導でそうした訓練が全国規模で行われてこなかった。
国民保護訓練
これまで、国民保護訓練という「国民保護に関する国と地方公共団体等の共同訓練」が実施されてきたことはあまり周知されていない。
その内容について、先にご紹介したサイト内に掲載されているのでご参考までに御覧いただければと思う。
熊本県国民保護共同実動訓練(平成22年10月2日)
KKウィング(熊本県民総合運動公園陸上競技場)において、国籍不明のテログループによる爆弾テロ事案が発生し、多数の死傷者が発生する。次いで、熊本交通センターで爆発物が発見される。
茨城県国民保護共同実動訓練(平成23年1月30日)
茨城県三の丸庁舎(水戸市)内において、放射性物質「セシウム137」を含んだ爆発物が爆発し、庁舎内外にいた市民が被災する。
長崎県国民保護共同実動訓練(平成24年1月29日)
長崎空港ターミナルビル2階において、国籍不明の武装グループによる爆弾テロが発生し、国際線ターミナル周辺にいた利用客等に多数の死傷者が発生する。ほぼ同時に箕島大橋においても爆発事案が発生し、橋梁が破損したため長崎空港は海上に孤立状態となる。
滋賀県国民保護共同実動訓練(平成24年10月20日)
JR東海道本線に仕掛けられた爆弾が爆発し、走行中の車両(4両編成)が脱線・大破して多数の死傷者が発生する。その後、近傍の線路上においても爆発物が発見される。
弾道ミサイルを想定した住民避難訓練
弾道ミサイル落下時の行動
- 「Jアラート」
- 防災行政無線で特別なサイレン音(実際の音声はこちらで確認できます)
- 緊急速報メール
着弾位置にもよりますが、恐らく数分(10分以内)の猶予はあるかと思われます。
屋外にいる場合
近くの建物の中か地下に避難
できれば頑丈な建物が望ましいが、近くになければ、それ以外の建物でも可。換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉する。
建物がない場合
物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。
口と鼻をハンカチで覆い、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内または風上へ避難する。
屋内にいる場合
窓から離れるか、窓のない部屋に移動する。
換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉する。
https://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/310108koudou1.pdfより引用
上記の根拠として、弾道ミサイルが着弾した場合、激しい爆風や破片などにより、身体へ大きな被害を受ける可能性があります。爆風や破片などから身を守るため、状況に応じた避難行動をとることが大切です!
https://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/HinanKoudou_3.pdfより引用上記のサイトにはQ&A形式のコーナーもありますのでご参照下さい。
上記の根拠として、弾道ミサイルが着弾した場合、激しい爆風や破片などにより、身体へ大きな被害を受ける可能性があります。爆風や破片などから身を守るため、状況に応じた避難行動をとることが大切です!
https://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/HinanKoudou_3.pdfより引用上記のサイトにはQ&A形式のコーナーもありますのでご参照下さい。
避難施設の把握
生死を分ける数分の間に避難施設が近くにある場合は、そこへ避難する方法も考えられます。もし、身体的に不自由であるとか、 土地勘がない、スマートフォンが無いなどの不利な状況でなく、施設の近くに位置していたならば利用価値はあります。
初撃を生き延びた場合の指揮命令系統
こちらに関しては、文字でいちいち説明するよりも図を引用させていただきました。
https://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/R02keikakujoukyou.pdfより引用
要は、市民の相談窓口となるのは市町村、指定地方公共機関となるでしょう。しかし、初撃が一発の弾道ミサイルなどという優しい攻撃を仕掛けてくる敵国など存在しないと思います。
皆様を驚かすつもりはありませんが、核攻撃や新型兵器の効果測定でない限りは、飽和攻撃であると思われます。つまり、相手の迎撃能力を上回る数で攻撃を行い、その着弾率を高めるというものです。
上記機関同士の通信網は途絶し、それぞれの機関の職員の生死も不明といった状態に陥ることが想像できます。
物騒なことを承知で申し上げますが、私が司令官であれば、最初の攻撃目標は敵の管制レーダーや航空軍事施設、そして政治・軍事の指揮命令系統の集中した地点を攻撃目標とします。
そして、先程の図でいうところの上流にあたる「国」「行政機関」 「都道府県庁」「指定公共機関」を初撃で潰し、人間で言うところの「頭脳」「目」「耳」を封じ込めるという予測が立ちます。
そのため、この図は平時、もしくは初撃で指揮命令系統が運良く生き延びた場合においては有効ですが、私と同じ思考で攻め込み、その迎撃が間に合わなかった場合には、それを想定した第二の「頭脳」「目」「耳」「手」「足」、そして何より「心」を持たなければなりません。
広域消防本部・消防団・医療機関・警察・暴力団・自治会・隣組の重要性
こうした緊急事態には…
- 生き残っている地下施設を抱える建造物や鉄筋コンクリートの建造物を拠点とする。
- 広域消防本部・消防団が残された人員を集め、生存者の多い地域の救出優先順位付けを行った上で、使用可能なレスキュー設備を使用しての人命救出計画立案。
- 広域消防本部(現場指揮官)・消防団・市民の混成部隊による救命活動と道路、橋梁、被害状況の把握。(ドローンによるものでも可)
- 拠点に残った医療機関関係者によるトリアージと救出可能な負傷者の処置。
- 消防・警察・個人の無線機器が生きている場合は、継続した上部組織への報連相、もうしくは同列の生き残り集団との状況確認。
- 医療機関関係者の指示の元、各医療機関から使用可能な薬剤や医療材料の調達。
- 動かせる車両を使用し、食料品、衣料品、燃料、発電機、照明等の拠点への集約。
- ゲリラや工作員、または窃盗団から各部隊を警備する武装人員として警察と暴力団が共同で・拠点と各部隊を護衛する。
このような、国の指示なく動ける地域組織の速やかな構成が必要となる。生き残りの為の地域総力戦である。
いつでも「誰かが守ってくれる」「誰かが考えてくれる」「誰かが行動してくれる」「誰かが命を救ってくれる」という考え方は、このブログの目指すところの「保護者ナキ日本」が存続する上では頼りなく感じる。
時代劇の英雄の心を持つ国 日本
余談であるが、時代劇などを見て思うのだが、少ない人数でも巨悪に立ち向かい、敵対したり非道を行なう相手は容赦なく全て斬り捨てる。作り話だとしても、日本人がこうした作品を見て感じる心意気というものは、今でも日本人の中には生きていると信じている。
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