先進国におけるオミクロン株の状況
オミクロン株の比率変化
オミクロン変異体であるSARS-CoV-2配列のシェア
日本の最新データがこのサイトへ登録されていないのだが、12/13段階の先進国のオミクロン株への置き換わり状況に比較して日本は高い水準にあると推測できる。
ただ、このデータだけではオミクロン株の患者数の数は見えてこないので、実際に新型コロナウイルス感染症感染者数の多さとこのパーセンテージから導き出される感染者数が大事と言える。
日本の11/29段階での7.55%というデータは、どの様にデルタ株を食っていくことになるのかは世界中が注目しているとも言えるが、3回目接種をが進んでいる先進国と、これから行われる日本との数値の変化を比較する事で、3回目摂取のオミクロン株への有効性が示される試金石といえる。
オミクロン株と致死率の増加の関連性
7日平均値の100万人あたりの死亡者数
先程のグラフが2021/11/1からの物であったため、同じ期間で比較してみるも、オミクロン株のケース数の少なさが統計データとして不十分であるのか、もともとオミクロン株は致死率が低いためなのか、日本の致死率は変動していない。
かつ、オミクロン株のパーセンテージと致死率の相関性は認められない。
厚生労働省発表のオミクロン株とデルタ株との情報比較
以下、新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応
(厚生労働省・ 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策推進本部
第63回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード)より引用。
デルタ株
PANGO系統(WHOラベル):B.1.617.2系統の変異株(デルタ株)
最初の検出:2020年10月インド
主な変異:L452R
感染性(従来株比):高い可能性(アルファ株の1.5倍高い可能性)
重篤度(従来株比):入院リスクが高い可能性
再感染やワクチン効果(従来株比):ワクチンの効果を弱める可能性オミクロン株
PANGO系統(WHOラベル):B.1.1.529系統の変異(オミクロン株)
最初の検出:2021年11月南アフリカ等
主な変異:N501Y E484A
感染性(従来株比):高い可能性
重篤度(従来株比):十分な疫学情報が無く不明
再感染やワクチン効果(従来株比):再感染リスク増加の可能性 ワクチンの効果を弱める可能性
デルタ株より約1年ぶりの「感染力が高い新型株」がオミクロン株といえる。
しかし、データが不十分すぎて感染性が高いこと、ワクチンの効果を弱め、再感染リスクの増加の可能性が指摘されている事は事実である。
つまり、3回目のブースター接種が後手に回ると第7波の波を大きくする可能性が高いと予測できる。
また、抗体カクテル療法の薬剤ストック数、実施可能医療機関、経口治療薬の早期配布が上手くいけば低水準で抑えきることができるとも考えられる。
政府としては厚生労働省を通じて、新型コロナウイルス感染症確保病床数の増加と隔離宿泊施設の増加を事前より行っていたので、新型コロナウイルス感染者が他の疾病や出産を伴った場合、第7波では重傷者数と死者数を抑える教訓も備えて臨めるのではないだろうか。
後は、海外から持ち込まれるオミクロン株の水際対策を、政財界や他国政府からの圧力を掛けられた政府が、どこまで持ちこたえられるかが課題であろう。
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