日本の「円」を事実上の国際基軸通貨にする

国際通貨・基軸通貨

 経済の面より先進国の中で独立性を守っていく上で、通貨の価値」の重さを増すことが重要になってくる。

世界中で多く自国の通貨が流通している状態、自国の通貨が国際為替市場で中心に扱われる状態(基軸通貨) となることは、一国家として世界に対する経済面での影響力の強いことを意味する。

では基軸通貨の要件とは何か。Wikipediaより引用したい。

  • 軍事的に指導的立場にあること(戦争によって国家が消滅したり壊滅的打撃を受けない)
  • 発行国が多様な物産を産出していること(いつでも望む財と交換できること)
  • 通貨価値が安定していること
  • 高度に発達した為替市場と金融・資本市場を持つこと
  • 対外取引が容易なこと

こうした条件をつけられた場合に、軍事的に指導的立場にあるとは言えない。
よくこのサイトで述べる「独立国」として独力で国益を護る能力を備えている状態である。
集団的自衛権への参加拒否や防衛費GDP比2%問題で揉めている国では、指導的立場にふさわしいとは言えない。
そのためには、集団的自衛権の参加や国連憲章に則った、自衛権の発動と敵基地攻撃能力と実施できるだけの装備と法律の準備が先決と言える。

現状ではどうなのか

国際決済銀行の算出する、国際取引や為替取引に使用される通貨の決済高の2019年の統計を見てみよう。

  1. アメリカ・ドル 88.3%
  2. ユーロ 32.3%
  3. 日本円 16.8%
  4. イギリス・ポンド 12.8%
  5. オーストラリア・ドル 6.8%
  6. カナダ・ドル 5.0%
  7. スイス・フラン 5.0%
  8. 人民元 4.3%
  9. 香港ドル 3.5%
  10. ニュージーランド・ドル 2.1%

それから、財務省のデータから「主要国の対外純資産」という統計を見てみることとしよう。

  • 日 本 356兆9,700億円 
  • ドイツ 323兆4,659億円 
  • 香 港 223兆 913億円 
  • 中 国 222兆8,306億円 
  • ノルウェー 118兆6,019億円 
  • カナダ 109兆6,876億円 
  • ロシア 52兆2,847億円 
  • イタリア 3兆8,660億円 
  • フランス ▲ 77兆4,079億円 
  • 英 国 ▲ 88兆8,702億円 
  • アメリカ合衆国 ▲ 1,460兆3,645億円

 対外純資産というのは、その国の政府や企業、個人が国外に保有する資産から負債をマイナスしたもので、プラスが大きいとその国は海外で稼ぐ能力が高いという指標です。 

「円」が国際基軸通貨となる未来を考える

決済高で三位、対外純資産でトップの日本が基軸通貨入りしないことは、それを引っ張る要因が存在しているからだと考えられます。

様々な経済学者や政治家、識者が独自の考えや立ち位置で考えを述べておられると思います。
私はその専門家では有りませんので、国際情勢や細かい経済学的な理由については不明です。

しかし、このブログの存在意義である、日本が保護者・保護国無く独立国として存在し続けるためには経済は無視できない要素であり、ここまで優位な立場に立つ日本の「円」が基軸通貨として認められないことは不本意です。

世界で「円」が通貨として使用可能な国が増えて、多国間での流通量が増えることが経済的な支配力を高められ、 結果的に日本の独立と尊厳を守り、経済の面で他国からの侵略を防ぐ危機管理対策となることを望んでおります。

 

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